都市高散歩

都市高速の造形美と老朽化の現状を伝える

キーワード

#WebDesign #SocialDesign #Photography

概要

本研究では、都市高速の老朽化という社会課題に対し、まず造形美を入口として関心を喚起し、そのうえで課題の実相を可視化することを目指しました。歩行者の視点で撮影した写真を、モノクロ/カラーや縦横の緩急で編集した写真集として提示し、ページのリズムによって“気づき”が生まれる体験を設計しました。さらに、不特定多数がアクセス可能なフォトギャラリーサイトを開設し、記録を継続的に公開・共有することで、紙とWebという異なるメディアを往復しながら、関心喚起から理解促進までの導線を拡張しました。加えて、身近なデバイス(例:iPhone)でも再現可能な撮影手法を明示し、誰もが都市の変化を“見つけ直せる視点”として開放しました。

ポイント

1. 歩行者視点から都市高速の老朽化を記録。
2. 身近なデバイス(iPhone)で再現可能な視点を提示。
3. 写真配置のリズムで構造美と社会課題を同時に訴求。

成果物仕様

写真集:210×210mm, 40P

Webサイト:WordPress

作品詳細

科目名:情報デザイン研究

使用ツール:Illustrator, Lightroom, WordPress

制作期間:2022.04.14 - 2022.12.22

背景

無機物であるのにどこか有機的な印象を受ける都市高速の造形的な部分に魅力を発見しました。 しかし、福岡都市高速には様々な課題も存在します。その中でも目立つのが老朽化問題です。 老朽化が特に目立つ点を歩行者視点から捉え、その問題に注目しました。

目的

本研究の目的は、都市高速の造形美と共に都市高速の老朽化に焦点を当て、社会にその問題を認知してもらうきっかけを作ることです。 具体的には、撮影した写真を通じて都市高速の現状を伝え、歩行者視点から老朽化が見えやすい視点を提供することで、社会問題への理解を深めます。 最終的には、手に取りやすい形式として写真集を制作しつつ、より多くの人がアクセスしやすいフォトギャラリーサイトの制作を行います。

コンセプト

  • ロゴタイプ
  • 都市高速の有機的な曲線を意識しつつ、足跡をイメージした破線でタイトルにもある散歩を表現しています。

  • タイトル
  • 『都市高散歩』は、歩行者の視点から都市高速を観察するというコンセプトをもとに考案しました。 散歩しながら日常の中で、都市高速の変化や美しさをゆっくりと感じてもらいたいという思いが込められています。 歩行者の視点にこだわった理由としては、高架の裏側には時間の経過が表れ、都市高速の歴史を感じることができると考えたためです。

写真撮影

コンセプトに基づき、歩行者視点を重視して撮影しました。 本研究の撮影では、特別な機材は使用せずiPhoneを活用しています。 一眼レフカメラ等とは異なり、ふとした瞬間に身構えることなく撮影できる利点があり、 その結果として、より日常的な雰囲気を感じさせる写真に仕上げました。

写真集

  • レイアウト
  • 完成品

Webサイト

  • サイトマップ
  • トップページ
  • Webサイトにおいてファーストビューが重要であるため、トップページにフォトギャラリーを配置することで、 瞬時にどんなサイトであるのかを理解してもらう工夫をしました。